最近唯一のモーラム作品がモーラム伝道師soi48とemレコードによって世界初再発CD化したルークトゥンの女王プムプァンの他界後25年(1992年6月13日没）を記念して2017年に出たCDが本作。プムプアンのことはあまり詳しくないので申し訳ないのですが、音色から想像するに70年代後半あたりのルークトゥンで、ゆったりとした曲調の中にタイの田園風景が見え隠れする、哀愁ある歌声と曲、演奏に思わず引き込まれます。手前味噌で申し訳ないのですが、私が持っている同時代の手持ちの彼女のCDと比べて重なりがなく、前述のモーラムアルバムが初めての方にはオススメできるルークトゥン集かと思います。時々出てくるエレキギターやパーカッションの音色がファンキーでラテンっぽくて聴きやすく、80年代の軽快なPOPルークトゥンとは一味違った選曲です。